今回の記事は、
過去の失敗経験、つみたてNISAの途中売却
です。
- ✓つみたてNISA開始後数年では、どんな状況でも
- 途中売却をしてはいけない
- ✓積み立てを止めて途中売却は、貴重な非課税の
- 箱を捨てる事と同じ
- ✓含み益が出ている時こそ、暴落でどれくらい
- 資産が減るかを知っておく必要がある
つみたてNISAを始めて1年で途中売却という愚行
私がつみたてNISAを始めたのは2019年の1月でした。
自分なりに仕組みを調べて、まずはこれからやってみようと思い、始めました。
2018年後半には株式市場が全体的に下落する局面があったので、2019年1月の開始から1年強の期間、資産は着々と増えていきます。
投資で本当にお金が増えるのかと、当時の私は少し浮かれていたと思います。
これなら続けていけそうだと思っていました。
コロナショックがやってきた
2020年2月、コロナショックと言われた株式市場の急落を受けて、自分の投資信託価格も急激に下落が始まりました。
当時は外国株式、日本株式、世界債券、REITなどに分散して投資をしていましたが、全ての価格がどんどん下落していきました。
売買記録を見返すと、3月17日から24日にかけて、全ての投資信託を売却しています。
下落はまだまだ終わりが見えない、これ以上の下落に精神的に耐えられないだろうと考えたのだと思います。
結果的に、下落のほぼ底値で全てのつみたてNISAの投資信託を売却してしまいました。
当時、積み立てた金額は50万円くらい、売却での損失は10万円くらいです。
なぜつみたてNISAを売却してしまったのか
理由は以下のようなものが考えられます。
1) 下落がどのくらい続くのか分からない
コロナショックでの株価下落は、結果としては30%ぐらいでした。
この下落幅は、何年間に1回は起こり得る幅の下落率です。
過去40年の株価の暴落 (S&P500チャートから読み取り)
コロナショックの30%の下落でもパニックを起こすには十分でした。
このまま下落が続くしかないと考えられませんでした。
人間の中にある直線本能と言うものですね。
2) 人の意見に流される
・投資に関する○○掲示板のような物ばかり見て、ただ不安が増幅する
人間の本能として、悪いニュースの方が印象に残り、考えが引きずられていきやすいです。
特に初心者は近寄ると危険です。
・投資助言のままに行動する
恥ずかしながら、当時の私の行動です。
そもそも、投資においては自分で判断できない行動を取ってはいけないです。
自分で考える力がなければ、偶然一時的に成功したとしても、いずれはどこかで失敗すると思います。
途中売却をした時の非課税枠の損失
非課税枠を1年で捨ててしまった場合、節税効果がどのくらい失われるかを計算します。
20年の非課税の箱
年間40万円の積み立て、年利5%、20年間の運用
→ 106.1万円 (リターン中央値)
→ 利益; 66.1万円
この利益には課税されず、そのまま利益を受け取れます。
もし課税されていれば、
66.1万円×20.315% = 13.4万円
の税金が徴収されます。
これがもし開始2年間で途中解約であれば、減らせる税金は上記計算の2倍、26.8万円となります。
3年間なら…というように、期待通りのリターンが得られるかどうかは別にして、長期投資をすると決めた以上は、非課税枠を捨てるのはもったいない行為ですね。
使える非課税枠を少しでも有効活用する事が、効率的な蓄財に大切な事だと思います。
まとめ
私はつみたてNISA開始から1年くらいで株価暴落から思考停止、そして狼狽売りという経験をしましたが、考えようによっては、被害額が少ないうちに貴重な経験を積む事ができたとも考えられます。
今だから言えるのかもしれませんが、積み立ては何があっても止めるべきではありませんでした。
コロナショック以降にインデックス投資の積み立て投資を始められた方は、含み益を出せている方も多いと思います。
しかし、含み益が出ている時こそ、暴落時にどれくらいの資産下落があるのかをしっかりと見積もっておく事を強くお勧めします。
今回は以上です。
ありがとうございました。